聖地で地球に触れる
稲佐の浜アーシングWALK
神在月に神迎え祭の行われる稲佐の浜で、潮風を浴びながら素足で歩くアーシングってなんだろう。
稲佐の浜は夕暮れ時になっても見学や弁天島参拝が絶えないので、周りに人も多い中で、アーシングは始まった。
最初はポールを手に歩くノルディックウオーク。これは、北欧のノルディックスキー選手の夏場の練習として始まり、後に健康ウオークとして世界に広がったもので、ポールによって上半身も使うことから歩行運動の消費カロリーがアップするという。全身を使い、背筋が伸びることで美しい姿勢になり呼吸も深くなるらしい。確かに姿勢はシャキンとする。美しくなっているかな・・・(笑)
歩きながら、指導者の内藤さんからノルディックウオークのポールの持ち方や使い方を教えもらう。ポールを地面に突いて押すと身体がグイっと前に押されて進む、おお楽ちん。確かに腕や上半身をつかうね。そうするとポールの使い方は簡単でした。すると次は砂のいろいろな感触を感じながら歩くことでした。もちろん素足なので、その足でいろいろな表情の砂浜、乾いた砂、濡れた砂、波打ち際の砂を感じながら、いつのまにか稲佐の浜から南へおよそ1キロメートルを歩いていた。
少し立ち止まって、ペアになって、お互いに肩を叩いたり、揉んだり。身体がほぐれて心地よさが増していくように、お互いの感想を交わしながらのスキンシップ。仲良しになれて、いいですね。
ここからの帰り道がアーシングWALKのスペシャルだった。砂浜の風でできた風紋の凸凹や波打ち際の波の下にある波紋の凹凸、それから海岸の漂着物を掃除する運搬車のキャタピラーのガタガタした跡。こうした砂の様々な凹凸を足の裏で感じて歩く足裏マッサージ。足の裏で砂浜を触りながら歩くのです。それも波打ち際の浅瀬が随分と沖へ広がるところがあって、打ち寄せる波を蹴って、どんどん沖へ歩いて行けるもの楽しい。
そしたら内藤さんが、「今から目を閉じて歩いてー」という。えっ?と思うが、ポールを手にしているのと障害物の無い砂浜だから、目を閉じて歩けてしまう。すると足の裏の砂と頬をなでる風、打ち寄せる波の音に包まれてしまった。ドキンとするほど自然の中にいる実感。
それからスキップしたり、後ろ向きで歩いたり、そしてヨガをした。夕日の沈む砂浜に広げたビーチブランケットに寝転び、少しヨガのポーズをした後に、まこもの枕でリラクゼーションをした。深呼吸と瞑想をしたから?砂の中へと溶けていく私の身体。
参加したお二人の感想
・忘れていた足の感覚が戻って来た。体のバランスが良くなった気がする。
・スキップが楽しくて、楽しむことを思い出した感じ。
・足で砂浜の柔らかさや硬さ、海の冷たさなど感じることが楽しかった。
・気持ちが良くて、子どもの頃を思い出した。
・おしゃべりも楽しかった。
◆この稲佐の浜アーシングWALKは、考案者の一人である岩成さんによると、「聖地の自然のなかで身体と心をゆるめてほしいという願いから生まれた。」と言います。スタッフも毎回参加者と一緒にアーシングWALKを楽しみ、参加者の身体に響き、心に残る体験をしてもらえるよう務めているそうです。
現在、出雲観光協会において稲佐の浜アーシングWALKは運営されています。詳しくはこちらをご覧ください。
ホームページ https://www.izumo-kankou.gr.jp/5164
Facebookページ https://www.facebook.com/inasanohamaearthing/
まこもの枕
真菰(まこも)は「神が宿る草」として『古事記』『日本書紀』にも登場するイネ科の植物。出雲大社本殿のしめ縄にも使われ、毎年6月1日には「凉殿祭」(別名:まこも神事)が行われています。まこもの枕はその真菰を材料としています。
BSKK GOHAN ビーエスケーケーごはん
アーシングの余韻を楽しみながら向かった先は、稲佐の浜から出雲大社方向へ歩いておよそ1キロにあるBSKK GOHAN。外観は洋風、庭は和風。しつらえはグランピング?今回食べたのはPLATE(ミートボールトマト煮・クスクスのサラダ・根菜のバルサミコ煮・スパニッシュオムレツ)、SWEETS(スイートポテトアップルパイ ミルクジェラート添え)。シンプルに見えて店主のこだわりの感じられる味わい深い料理です。お酒もあります。
住所 出雲市大社町杵築東463-1 電話 0853-25-8999
営業時間 11:30~16:00、17:30~22:30
休日 火曜と第一、第三水曜