ミニベロを走らせる爽快な風

大根島に社☆ガールが集合したのは、ココリト大根島という島サイクリングや農業の収穫・創作体験を提供しているゲストハウスです。島サイクリング用にかわいいミニベロタイプの自転車が揃っており、まずは日ごろ乗りなれないミニベロの運転練習から。とはいっても、みんなすぐに慣れてスイスイです。

さあ今日は、ココリト島ガイドの江原さんが大根島の南側を案内してくれます。曲がる時の腕のサインの出し方などをレクチャーしてくれて、いよいよ出発です。まずは、チェレステの丘へ。

大根島は一番高い大塚山の頂上でさえ標高42mほどなので、アップダウンは少なく、ミニベロでのサイクリングは気軽にできるんです。それでも、下りの緩やかに曲がる道は、視界の移り変わりが楽しい。

中海が取り巻く大根島の凸凹した周囲は12㎞ほど、直径は3㎞ほどだから、島の中心部にあるココリコから行く南側半分の湖岸まではおよそ1㎞ぐらいです。でもそれでは短すぎるからか、遠回りして波入港(はにゅうこう)へやって来ました。

江原さんは波入港にかかる橋の下へと進んでいくので、みんなのミニベロも続いて弧を描いて曲がって行くと、ここで下車。

そこにあったのは黒い灯篭と小さな祠。江原さんの説明が始まり、この灯篭も祠も溶岩でできた島石です。と言われると、みんなしげしげと灯篭や祠を見て、つい手も出てします。ぶつぶつの小さな穴がたくさんある黒い石、ざらざらした感触が手から伝わる。つぶつぶは溶岩の時の泡ぶくの跡だそうです。

江原さんの島石解説

波入港にある公園のところで、今日は水位が高くて見られないけれどと取り出してくれた写真は「チュムラス」というものだそうです。なんとハート形(上段左の写真)とは。チュムラスは溶岩の表面が後から来た溶岩に内部から押し上げられて小さな丘状になったところだそうです。だからこのハート形が下からの溶岩に押されて盛り上がった部分らしい。赤く溶けた溶岩が盛り上がった超パワフルなハートなんですね。

江原さんの手持ちファイルによると、引き潮の時は歩けるんですね。

さて次は、すぐ近くにある全隆寺へ。境内で、まず目が行くのは本堂と同じぐらい高い金色に輝く花咲観音像がすくっと立っていた。このお寺は戦国時代には尼子の大根島を守る城だったところ、本堂の脇の入り口には石垣の跡が残っていた。そうこうしていると、和尚さんがお出ましになって、歴史を解説いただいた。なんと大根島の牡丹の花は、こちらの三代目の和尚さんが静岡県袋井可睡斎で修業した折に、地牡丹という苗を薬とするために持ち帰ったのが始まりだそうです。その苗も何代目にもなるが、庭にありました。花の季節にまた見に来てみたいものです。

全隆寺さんへおじゃま


有名な花咲観音さま

最終ポイントを目指して出発。三社神社に向かいました。大根島は細い道が毛細血管のようにめぐっており、すいすい小回りの利くミニベロは最適な移動手段です。なが~い列になった一行が三社神社につくと、ここでも巨大なモノが!それは島石でできた大きな燈籠です。

巨大灯籠

 

縁起物のコウモリ

この三社神社のご祭神はオオナムチノミコト、大国主命のことです。また、鳥居を入ったところにある燈籠の下にはコウモリが彫ってありました。なぜコウモリ?コウモリは中国や日本で富のシンボルとして縁起物であった時代もあるそうで、それが理由かもしれません。ハロウィンの魔物とは違ってそうです。

ゲストハウス ココリト

この日の島サイクリングは最終ゴールのココリトへ帰ってきました。短い距離でもっともっと走れそうって感じですが、ココリトの主催者の松本さんによると、そうした余力があると、なにか他のことにチャレンジできるでしょう。とのことです。そうですねクタクタではね。
畑に囲まれたココリト。島サイクリング、農業の収穫や創作体験もあり、大根島のいかした様々な楽しみを提供しています。

蜛蝫神社(たこじんじゃ)

もとは大根島にあったと考えられている神社、大根島が古代に官営の牧場になるときに移されたのでは無いかと思われる。一方、江島はムカデ島と呼ばれていた。タコとムカデが喧嘩したという伝説があります。ここも島石の大きな燈籠や大きなイチョウがあったり、これも大きなソテツがあり南国ムードがいっぱい、昔から大事にされてきた神社なのでしょうね。

tori pain(トリパン)

大根島のパン屋さん。中海の岸辺に芝生が広がっています。そこから大山が中海の向こうに遠望でき、雄大な景色が堪能できます。その芝生には、二つのハートが並んでいます。

大根島の恵み食堂だんだんね~🎶

大根島の隣にある江島にある食堂、大根島の恵み食堂だんだんね~へ行った。こちらのおすすめは、大根島産のパクチー大盛りでパクチー風味のカレールーでパクチー尽くしのパクチーカレーが人気でした。食堂の中はパクチーの香りが一気に漂っていました。