見上げるほどのギザギザだった

洗濯板なんて言葉、小学校以来だなーと思いながら説明の声を聞いた。到着したのは出雲市の小伊津。フロントガラス越しの山肌はほとんど木が生えておらず、斜めにスジがたくさん入ったような初めての景色が見えている。チョコの層になったケーキ、ザッハトルテのような、それともミルフィーユ・・・またまた食いしん坊が出てきてしまった。さてと車のドアを開けて外へ、ザザーンと波の音が聞こえるほうを見てみると、おお!なんと巨大な洗濯板じゃないですか。正確には洗濯岩、こんな風景が島根半島にあるんだねー。

堤防から洗濯岩に階段がついているところがあって、ギザギザの大地に降りてみた。岩がゴツゴツしているけれど、大きな岩と岩の間は、私がすっぽり入るほどの水路のようになっている。海水に映った青空が帯のように続いて遠くの海に通じている。

可愛い魚とかいるかもしれないと水辺に降りてみると、残念ながら魚の姿は見えず。代わりに藻?イソギンチャク?その鮮やかな赤色の小さな塊に触ってみた。柔らかくてつるんとしてる。グミのような感じだけれど生き物だね。磯には小さな貝もいる。ヤドカリかもしれないとも思いつつ、つまみ上げてみると。大きさが1センチも無い白く丸い蓋が光っている。わあ!サザエの子どもでしょうコレ。しばらく手のひらの上で眺めて海に戻した。今度は水の中で海藻がのんびりとゆらゆらしている。見ていると飽きないものだ。なんだか気持ちも落ち着く。風にそよぐ木の葉よりも、もっとゆっくりでしなやかだ。海って、こうして何気なしに見ていると波の他は、みんなゆっくりしているんだな。

小伊津漁港

そんな気持ちですぐ近くにあるという小伊津漁港に行った。漁船がたくさん見える。港を歩いていると、丸い籠のようなものに、針のいっぱいついたものが幾つも並んでいて、聞いてみたら甘鯛を釣る道具だそうだ。針に餌の切ったイカを付けるという。一籠で500mほどの仕掛けになっていて100本もの針が付いている。針に餌の切ったイカを付けるという。一つの仕掛けで4〜5匹の甘鯛が釣れるというのだ。仕掛けは8籠から12籠を船に積んで、日の出前に出漁するという。

針が100本ついた丸籠


餌のイカが付いている(後日撮影)

その港の昔の堤防だろうか、大きな石を積んでできた堤防があって、そこへ行ってみると、赤っぽいもの、青っぽいもの、黒くてブツブツと小さな穴の開いた石があった。洗濯岩とおんなじ石も。どこからどうやって集めて来たのだろうか。

堤防の様々な大石

帰りがけに港の出口に大きなクジラの口が・・・、小伊津の洗濯岩とつながっている地層だと思うけれど、それがクジラの口のように見える。海のアートだね。

小伊津の海アート!「クジラの大口」

四十二浦巡りの三社神社

小伊津は島根半島四十二浦巡りの14番小伊津浦でもあります。潮汲みをしてお参りする神社は、小伊津漁港の上の方にある三社神社です。祭神は上筒之男命、中筒之男命・底筒之男命の三神で、航海の神様たちです。境内には、かわいい海幸社もあります。また、隣にある稲荷神社の鳥居には白い狐がいる珍しい姿です。この鳥居から続く石段を上がると小伊津漁港が一望できます。

トラットリア814 <TRATTORIA814>

小伊津からの帰り道に平田の古い街並みの残る木綿街道でトラットリア814に寄りました。以前はカフェことん さんでしたが、2018年からイタリア料理のお店になっています。この日のランチメニューは出雲市で採れたリンゴとパルマ産24ヶ月生ハムのサラダ、くるみ市(大津町)のバケットと自家製の全粒粉のパン、パスタがポロネーゼまたは小柱とほうれん草のクリームパスタ、自家製ガトーショコラとなっていて、これが1500円でした。サラダはリンゴだけでなく、カブの白に加えて柿も入っていて、食感と味わいを豊かにしていましたよ。
TRATTORIA814  営業時間 11:30~15:00 17:00~22:00 火曜日定休  住所 島根県出雲市平田町814
  電話 0853-27-9424  Instagram→trattoria814hachiichiyon